【トラリピ】損失額80万超え!?ユーロ円を損切り

唐突ですが、今回は投資に関する記事です。
なぜなら、運用していたトラリピのユーロ円ショートポジションを、先日すべて損切りしたからです。
損切りによる損失額は80万超え。
損切りまでの過程など反省点もふまえ自分への戒めとして記事に残したいと思います。
現在似たような境遇の方、気になる方は読み進めてみて下さい。
- 損切りしたトラリピの設定
- 損切りに至った経緯
- 損切り以外の選択肢
- トラリピの運用結果
- トラリピ自体は悪い運用法ではないが初心者向けではない
- 好調な時ほど問題点を過小評価してしまう
- 1通貨運用はリスクが高い
- 今後の予定
損切りしたトラリピの設定
損切り前の預託証拠金 2,460,000円
損切り額 811,577円
損切りしたトラリピの設定です。
- ユーロ円ショートポジション78本
- トラリピ設定レンジ136円〜152円
- トラップ値幅約0.25円

チャートの青色の範囲がトラリピのトラップ範囲。
トラップ幅は約0.25円。
見ての通りチャートは勢い良く152円を突き抜けてます。
そして誰が見てもわかるような右肩上がりです⤴
すべてのトラップ注文は成立し、78本のユーロ円ショートポジションを保持している状況でした。
今でこそレンジを上抜けしてしまっていますが、去年から今年の初旬くらいまではかなりいい感じに変動しているのがわかりますね。
当然大きな含み損もかかえることもなく、順調すぎる程に利益を出してました。
資金的にはロスカットレート167円を想定。
資金的にもまだまだ余裕があったのになぜ損切り?
そう感じた方も多いかと思います。
理由を説明していきます。
損切りに至った経緯
全ポジションを損切りしたのは154円後半。
ロスカットレートの167円までだいぶ余裕があるのに損切りを決断した理由は以下の通りです。
- レンジ内に戻るまで利益は発生しない
- 無視できないマイナススワップ
- 欧米の利上げ継続と日銀の金融緩和維持
レンジ内に戻るまで利益ゼロ
想定レンジ内から飛び出してしまうと、トラリピは利益が出ません。
レンジの幅を広げない限りは、ロスカットされないように含み損と証拠金を確認しながらレンジ内に戻るまで待つしかありません。
相場なのでいつ戻ってくるかなんてわかりません。
ショートのトラリピを仕掛けている場合は、上抜けされてしまうと含み損を抱えたままなので、資金も動かしにくくなるので、中々精神的に堪えます。
これだけではありません。
無視できないマイナススワップ
まだまだ苦難は待っています。
日銀はゼロ金利政策を継続中です。
毎月ゴリゴリ金利を上げている先進国との金利差は開くばかり。
ユーロ円のショートはマイナススワップの支払いが発生します。
実はこのユーロ円ショートのトラリピを始めた頃は、わずかですがプラススワップでした。
各国の利上げが始まり、ユーロ円のマイナススワップもあっという間に無視できない状況に。
損切り時には、月に約30,000円近いのマイナススワップの支払いが生じてました。
利益もゼロなうえに、毎月30,000を支払いながらレンジ内に戻ってくるのを待つ。。。。。。
何もしなければ、資金は削られていく一方です。
今の状況がずっと続くとも考えられませんが、この時点でほぼ心は折れていました。
欧米の利上げ継続と日銀の金融緩和維持
とどめは、止まらない欧米の利上げと、日銀の金融緩和の継続のアナウンス。
いつまで続くのか。。。。
何年も戻ってこないのでは。。。。
同じようの境遇でこのような気持ちを抱える方は多いのではないでしょうか。
反面、含み損を抱えている時は、どうしても都合のいいことを考えてしまいます。
さすがにそろそろ下がるでしょ。
これがかなり危険です。
見えない敵と我慢比べのようなことをしてもいたずらに資金を減らすだけです。
傷口は既にじゅうぶん深いですが、再び立ち上がるための損切りを決断しました。
損切り以外の選択肢
すべてのポジションを損切りしましたが、私ができそうなもので他に考えられる選択肢は3つありました。
- ユーロ円ロングのポジションを持つ
- 一部だけ損切り
- 資金追加前提でひたすら耐える
ユーロ円のロングポジションを持つ
レンジを上抜け、チャート的には明らかに上昇局面なので、一時的にユーロ円のロングポジションを持ついわゆる両建て。
ちょこちょこ利確しながら、証拠金を維持します。
うまくやれれば損失を最小限に抑えられるかもしれません。
マイナスワップの影響も減らせる可能性もあります。
しかし、私には難易度高すぎです。
そもそも裁量トレードが下手でトラリピで運用しているんです。
ちょちょこうまいこと利確なんてできません。
傷口が広がることしか想像できませんでした。
チャートとずっとにらめっこも不可能ですし、為替介入にも注意が必要ですし。。。。
ポジションの一部だけ損切り
ポジションの一部、特にどう考えてもしばらくは戻ってこなさそうな130円台のポジションを損切りします。
これによりマイナススワップを軽減し、証拠金維持率の低下スピードを緩やかにできます。
反転の兆しがある場合はこの方法は割りと有効だったかもしれません。
実は、私も一時はこの方法で乗り切ろうと一部の損切りを先にしています。
しかし、一部を損切りした翌日に、ちょうど日銀の金融緩和維持のアナウンスがあったこともあり、残りのポジションをすべて損切りしました。
資金追加前提でひたすら耐える
トラリピなどのリピート系の運用は、基本含み損に耐えてこそ利益が得られます。
しかしそれはあくまで想定した範囲内での含み損。
今回のように想定からは外れてしまった場合、腹を括って入金を繰り返しながら耐えるというのも1つの手段です。
しかし私的にはこの方法は一番の悪手だったと思います。
正直いつまでも入金を繰り返せるほど資金は豊富ではありません。
耐えている間も、確実にマイナススワップで資金は削られていきます。
プラススワップを抱えながら耐えるなら多少はマシなのかもしれませんが。。。。。
何もせずにひたすら資金が削られていく。
この方法でもメンタル的には耐えきる自信はありませんでした。
トラリピの運用結果
2021年からの運用売買損益 −156,712円🔥
スワップ損益 −102,836円🔥
今年度のみのスワップ損益 -88,752円🔥
いや、これだけ見ると散々な成績ですね。
でも、散々だったのは直近の3ヶ月位だけなんです。

今年の初めまでは絶好調だったよね
トラリピ自体は悪い運用法ではないが初心者向けではない
損切りをして、中々の損失を出してしまいましたが、トラリピ自体が悪い運用法とはいえません。
設定した範囲で自動で売買を繰り返してくれるトラリピは、裁量トレーとが苦手な人や、チャートをこまめにチェックできない人にとっては非常に有効です。
再現性が高いので、結果を出している人の設定を真似ればほぼ同じ成績を挙げることができます。
注文方法も簡単なので、初心者やあまり詳しくない人でも簡単に運用できてしまいます。
実際に私も某インフルエンサーさんの設定をほぼ真似て年利10%以上を達成できていました。

トラリピはFX初心者にオススメ!!なんてよく紹介されているね。
ただしここが落とし穴です。
あくまでも初心者や詳しくない人でも簡単に真似できるというだけであって、運用していくのは決して初心者向けではないということです。
一定の期間であれば利益を出せるかもしれませんが、長期に渡って利益を出し続けるのは難しいと感じます。
以下がそう感じる理由です。
- 設定後はメンテナンスが必要
- 設定したレンジから外れた際の資金管理
- インフルエンサーの信頼度
真似るだけでほったらかしで利益を出し続ける。
そんなうまい話ありません。
完全にほったらかしで儲かるなんて話は無いと思っていたほうがいいです。
トラリピ設定後はメンテナンスが必要
設定した後は、相場の流れや、資金のチェックともに、運用している通貨ペアのトラリピが正常に機能しているかの分析も必要です。
資金を追加しながら、注文本数を増やしたり、利益幅の調整なども必要な場合もあります。
設定したレンジから外れた際の資金管理
今回のように設定から大きく外れてしまった場合も何らかの対策が必要になってきます。
一通貨運用の場合、設定したレンジから外れてしまうと、運用停止状態になるため一気に資金効率が低下します。
レンジの再設定や、別の通貨のトラリピの検討も必要となります。
また買いの設定レンジを下抜けてしまった場合や、今回のような売りのレンジを上抜けてしまった場合は、割と大きな含み損を抱えているため、別の運用をしようとしても資金的に苦しくなります。
調子がいい時はほったらかしでもいいかもしれませんが、相場が想定から外れてきてしまった時は、初心者が対応するのはかなり難しいといえます。

相場に絶対はないからね。
インフルエンサーの信頼度
最初はおそらく利益を挙げている有名なインフルエンサーの設定を真似たり参考にするかと思います。
今回私が損切りしたユーロ円ショートのトラリピも、トラリピでは有名なインフルエンサーの設定を参考にさせていただいたものです。
そもそもインフルエンサーと我々とでは立っている場所が違います。
有名なインフルエンサーさんともなると、情報を発信することで運用益とは別に大きな利益を得ています。
極端に言ってしまえば、勝ちは確定しているわけで、発信している運用がコケても大して痛くはありません。
今回のように、含み損の割合からみて明らかに異常な状況でも、特に具体的な対策を取らずに待っていられるのは、失敗してもまだまだ余裕があるからで、我々が置かれている状況とは全く違うのです。
ところがどうでしょう。
余剰資金とはいえ、我々にとって失敗はかなりの痛手です。
インフルエンサーを責めたり悪く言っているわけではありません。
結果はまだどうなるかわかりませんが、インフルエンサーを信じてひたすら耐えるというのもひとつの手段でしょう。
そして、インフルエンサーも人間です。
判断を間違うこともあります。
100%丸投げでほったらかしはあまりにも危険です。
私は自分で判断・分析して損切りという方法をとりました。
今年の春までは好調だったこともあり、インフルエンサーの発信に頼り過ぎ、努力を怠った結果、状況を悪くしてしまいましたが。。。。
あくまでも投資は自己責任。
勝手に真似て失敗しているのだから、インフルエンサーさんがその結果について責任を負う義務もありません。
・設定を真似ても、自分の力で判断・分析をする努力をすること
・インフルエンサーの発信が責任をもった信頼できる発信がどうかの判断
以上の2つのことが非常に重要です。

信頼できるかどうかは投資成績だけで判断しないほうがいいね
好調な時ほど問題点を過小評価してしまう
既出ですが、運用が好調すぎる時ほど盲目になりがちです。
勝って兜の緒を締めよというような言葉がありますが、好調な時ほど注意が必要です。
あまりに調子が良かったため、インフルエンサーの発信を信じこみ、分析などをなまけてしまったこと。
具体的には世界的に利上げ局面に入り始めた頃にちょっとリスクが高まってきているかなと感じることは何度がありました。
しかし、これまでが順調過ぎたため、問題点をあまり重視せず放置期間が長くなってしまいました。
そしてこういう時ほど、まあそのうち戻ってくるだろうと楽観視しがちです。
マイナススワップや、世界的な流れをみて冷静になって判断するべきでした。
同じ損切りでも早めの損切りに踏み切れていればプラスの収益で逃げ切れたでしょう。
今年も既に結構な利益が出ていたので、勿体無いというマインドが強く働いてしまったんですね。
結果、傷口を広げる形になってしまいました。

まあ相場に残れたからよしとしよう。
1通貨運用はリスクが高い
1通貨のみの運用はリスクが高い。
今回大きな含み損を抱えて一番感じたことです。
今回の様な暴騰・暴落時には、1通貨のみの運用では一方的に含み損だけをかかえてしまいます。
更に設定した範囲から外れてしまった場合は完全に運用が停止してしまいます。
複数通貨で運用をしていればリスクは分散されます。
通貨ペアの組み合わせ次第では、含み損の分散、そしてマイナススワップの影響も分散できた可能性もあります。
そうすれば今回のような状況も損切りせずに乗り切れたかもしれません。
ちなみに、闇雲に複数通貨ペアで運用すればいいわけではありません。
マネースクエアがオススメしている、トラリピ世界戦略なんかはかなり良さそうですね。
複数通貨で運用。
ここを突き詰めればトラリピはかなり安定した運用になるのではないでしょうか。
今後の予定
相場に残るため、資金を残すために損切りを決断したわけですが、ノープランで損切りしたわけではありません。
次の計画があったことも損切りの後押しとなりました。
次の計画も、また別のインフルエンサーの方法を参考にさせていただいてます。

懲りないね、アナタも
今回は、目先の運用成績にとらわれず、自分なりにかなり勉強した結果、参考にさせていただいてます。
そして、この記事を書いている時点で既にその方法で運用を始めています。
その方法を参考にしている理由など、新しい運用についての詳細は、また別記事で紹介させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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